「カイジ」とは

カイジとは、主人公の名前である伊藤開司からつけられたタイトルで、

真似をするお笑い芸人がいるぐらいの有名なキャラクタですが、

知る人ぞ知る、知らない人は全く知らないキャラクタです。

 

この漫画はシリーズ化されており、

今回紹介する『賭博黙示禄カイジ』がその第一シリーズになりますが、

全シリーズ、「○○○○○ カイジ」で統一されています。

ちなみに、「賭博黙示録」のあとは、

「賭博破戒録→賭博堕天録→賭博堕天録」と続いており、

現在、「賭博堕天録の1ポーカー編」が週刊ヤングマガジンで連載中です。

 

カイジってどんな話?

カイジの主人公である伊藤開司は、ギャンブルが好きで、怠惰で、ダメダメ人間です。

そんなカイジが友達の保証人となったことで多額の借金を作り、

その借金を返すために裏ギャンブルで

究極の勝負をしていくというのがベースのストーリーになっています。

 

カイジが一部の人(おそらく、ギャンブル好き)から強烈な支持を受けている理由は、

大きく2つあります。ひとつめは、

漫画の中で登場するギャンブルが独特で面白いこと。ふたつめは、

極端で過激ではあるものの、人生の核心を突くようなセリフがあちこちで溢れていること。

 

これらの要素がうまく絡み合って、

1度読んだら止まらなくなる奥の深い漫画に仕上がっています。

 

カイジから学べる「勝ち」への執念

カイジはギャンブルの漫画なので、勝ち・負けがダイレクトに描かれますし、

カイジの勝ちへの執念や行動力は目を見張るものがあります。

 

一方、会社員にとっての仕事はというと、ギャンブルの勝ち負けほど意識されませんが、

企業間の競争、企業内での競争など、

あらゆる局面で勝ち負けが問われる優勝劣敗の世界と言えます。

 

裏ギャンブルの運営者(利根川)が、借金まみれのギャンブルの参加者にこう言います。

『勝ちもせず生きようとすることがそもそも論外なのだ!

(中略)おまえらは負けてばかりいるから 勝つことの本当の意味がわかっていない

勝ったらいいな じゃない 勝たなきゃダメなんだ!』

 

何を勝ちと考えるかなど、色々と難しい面はありますが、

これぐらい勝つことにこだわって仕事に臨めば、

見える景色が変わってくるかもしれません。

 

勝つためにどうすればいいのか

カイジはギャンブルの漫画なのですが、

いわゆる運による勝ちを徹底的に否定し、

勝つためには努力、それも「考える」という行為が必要と説きます。

 

賭博破戒録の最後に裏ギャンブルの主催者(兵頭)とカイジが戦うのですが、

そのシーンでギャンブルの敗者である観衆の一人がこう言います。

作者がカイジという漫画を通して伝えたいことの本質をついているセリフなので、

少し長いですが、引用します。

 

「勝つことは偶然じゃないっ…!勝つ者は勝つべくして勝っているのだっ…!

オレは甘えていた…!まるでなっていなかった…勝つ道

勝つ力をまるで築かずただ徒(いたずら)に戦い

負けを重ねていた…。当然だ。負けて当然…。

「勝つ」ってことはもっと具体的な行為の延長線上にある確実な未来、

必然…。当たり前のことなんだっ…!」

 

 

仕事でも、まさしくそうなのです。漫然としか仕事をしていない人は、

仕事で成果を出している人を見て、

「運がいい」とか「能力が違う」とか「才能が…」などと思いがちですが、

一番大きな違いは、いかに深く考えているかの違いだったりします。

 

考えて、考えて、考え抜いて試して、駄目なら再度、考え直す。

この繰り返しで「うまくいく仕組み」を作る

人間が仕事で成果を出せる人間なのです。

 

負けた時にどうするか

自分がどれだけ考えて、

必勝の態勢を作ったところで、相手がそれを上回れば、

負けてしまいます。カイジも兵頭との最後の戦いで、

負けてしまいます。自分が提案し、

必勝の仕掛けを作ったはずのギャンブルで負けてしまいます。

 

カイジが兵頭に提案したギャンブルは、「ティッシュ箱くじ引き」。

ティッシュ箱にくじを入れ、当たりくじ(○印の付いたくじ)を

引いた方が勝つというシンプルなギャンブルです。

 

カイジは、ふとしたことから、

ティッシュ箱の内側には外からでは分からないくじ引きがあり、

そこに当たりくじを忍ばせておくことで、負けるはずがないと兵頭に提案しましたが、

上を行く兵頭がカイジの上をいく必勝の態勢を作り、勝ちきります。

 

どのようにして兵頭が勝てたのかは漫画を見て頂きたいのですが、

兵頭の必勝の態勢は、カイジのような違法なものではなく、

かつ、何重にもリスクヘッジが施された完璧なものでした。

その鮮やかさは横に置いて、

ここで強調したいのは、負けた後のカイジの態度です。

 

実はこのギャンブル、兵頭は1億円、

カイジは現金2000万円と指1本2000万円×4本を賭けていました。

ギャンブルに敗れたカイジは、

今までの勝負で得た2000万円と指4本を切断されてしまうのです。

 

「許してやってくれ」とカイジに同情的な

慣習が兵頭に指の切断の免除を懇願しますが、

カイジは、「敗者は失うっ…!それをねじ曲げたら…なにがなにやらわからない…

受け入れるべきだっ…!負けを受け入れることが…敗者の誇り…

オレは…負けをぼかさないっ…!」と言い、

指の切断を受け入れます。

 

さすがに仕事で指を切断されることはありませんが、

負けた時にごちゃごちゃ言い訳をしたり、

仲間うちで傷をなめ合ったりするのではなく、痛みをきちんと受け入れ、

感じる。それが次の勝負に繋がるのは仕事の世界でも同じです。

 

手痛い失敗であればあるほど、負け(失敗)をきちんと受け入れ、

次の勝負に活かしたいものです。

 

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